あん?
最近、あだち充の漫画を再読している。
「陽当たり良好!」「タッチ」「H2」
「タッチ」は連載時から単行本を買っていたので、何十回と読み、ストーリーが分かっていても、今だにジーンとしてしまう。
和也が事故で亡くなった時、原田に
「試合が終わったら…」というセリフで分からせる上手さ。
今なら、手術中にTVを観ているより、両親を呼ぶべきではないか?とか考えてしまうが、
達也の気持ちを考えると、当時はあれで正解なのだと思えてくる。
未だ連載中の時、友達とこれからどうなるかという話しで、私は
「決勝戦は負けるよ。だって、勝ったら甲子園での試合もずーっと連載していかなければならないじゃん」なんて、知ったかぶって言っていたが、見事裏切られた。
しかも、最終回の最終ページで…。
「そう来たか!」
因みに、単行本の最終巻の表紙カバーの折り返し部分に、この最後の場面が描かれている。
連載終了しているから良いかもしれないし、初見では分らないかもしれないが、
「猿の惑星」のDVDパッケージに自由の女神が映っているのを思い出した。
始めてみる若い人もいるだろうに…。
「H2」まで読み進んでいって思い出したが、あだち充作品ってダメな大人が多い。
特に父親はスケベで甲斐性無しが多く、以前読んだ「みゆき」でロリコンの大人が出て来て、途中で読むのをやめたのを思い出した。
しかし、あの絵の緻密さは凄いと改めて思う。
今ならパソコンで画像処理しているとか考えるが、あの当時、あそこまで描くなんて、本当に手描きかと思ってしまう。
それと、セリフにハードボイルド感を感じる。
相手への返しとか、「あと一試合だって投げられるよン」と言ったり。
タイトルの「あん?」は頻繁に使われる返事のセリフ。
「H2」では「あん?」「あん?」と2人が続いて言っている場面もあるくらい。
(コミックス.20 P62)