風来工房

いつか突然旅立つつもりの社会人が、どこまで出っ来るかな? はてさてumm....

運動会の思い出

めっきり涼しくなりました。
本日はスポーツの日。なぜ、「体育の日」ではダメなのだろう。


今の季節、全国で運動会が行われている様だが、私は運動会が大嫌いだった。
デブだった学生にとって、走る事程辛い事はない。


そんな私が小学6年生の頃、運動会でムカデ競争のメンバーに選ばれてしまった。

メンバーは男子5人。しかも足の速さでは学年で上位の人もいて、学年でビリと上位が一緒になり、何でこのメンバー何だ?と思ったものだ。
何しろ、中学時代の50m走タイムが12秒代……。
教師から「100m走のタイムだぞ」と言われた位だ。


それから、毎日(日曜は休み)放課後に練習である。
問題は、私を何番目に配置するかという事。
躓いて転んだ回数は数知れず。
そして試行錯誤の結果、私は最後尾という事になった。
それでも足運びが合わなくて、躓く事に変わりはなかった。




無情にも運動会当日が雨で中止になる事も無く、運動会は開催された。



1学年6クラス。
もう、他のクラスは私達のクラスなんて眼中に無かっただろうなぁ。


同じメンバーも、とにかく転ばない様に完走だけはしようと思っていたかもしれない。



そして、結果は………
なんと





1位!


奇跡が起きたのだ。
人生、最初で最後の1位だった。



回りを見る余裕なんて無かったけど、転ぶクラスが多かったのかもしれない。
分らんけど。



1等は安全ピンに赤いリボンを結んだ物を貰ったと思う。
帰宅後、母にそのリボンを見せて1等賞を報告すると、


「何言ってんの。お前が1等を取れるわけないだろ。」


奇跡の幸運から、信じてもらえない不運を味わった一日だった。




結局、最後まで信じてもらえなかった……。
「何で信じてくれないんだよ!もう、グレてやる!」
……とはならず、「そうだよなぁ。」と、なぜか自分でも納得した。
それ程あり得ない出来事だったのだ。
ドラえもんのいない世界で、のび太がテストで100点を取る以上かもしれない。




この出来事があってから運動に目覚め、痩せました。
と、なれば美談になるけど、そうなるまでには5年以上掛かりました。




※素面です。

×

非ログインユーザーとして返信する