風来工房

いつか突然旅立つつもりの社会人が、どこまで出っ来るかな? はてさてumm....

深夜特急を読み…

旅好きな人には有名な本で「深夜特急」(沢木耕太郎著)があります。
旅の本や知人に聞いたりして、今更ながら今回(4月頃から)初めて読みました。


普通はこの本を読んで「旅に出てみたい」と思い、旅立つ人が多いと思いますが、私は逆に不安になって旅立を躊躇した位だった。


全巻読み終えて図書館でぶらぶらしていた時、「旅する力」という本に「深夜特急」の裏話や沢木耕太郎さんの人となりが書かれていて、若い時には旅に出た方がい良いと旅好きにはバイブルの様な本だと思います。


しかし、その本の最後に「チャーリーとの旅」(ジョン・スタインベック著)の文中の紹介がありました。

…長い期間にわたって旅を計画している、心中ひそかに、出発したくないという気持ちが起きてくるものである。…

そして何かと理由を考え、ついに旅に出ない理由が無くなると旅に出るとあり、
しかも沢木耕太郎さんも同じ気持ちだったとありました。


みんな同じだね。私も理由が無くなって来ました。

帰宅する時の理由

旅の準備、最後の方になって面倒な事になって来ました。


もし、旅立ちして帰る事があった場合の理由ですが、

  1. 家族が危篤及び他界した時
  2. 眼の 網膜が剥離した時
  3. 金がすっからかんになった時
  4. 飽きた時
  5. 予想もしないトラブルが起きた時

特に眼の網膜剝離は2年半程前に両眼をレーザー治療しており、もう少しで手術しそうな所まで悪化していました。なので、これが一番可能性ありかも。
今も3カ月毎の定期健診を受けていたのだが、剥離する時の事を医者に訊ねると、
「ジーンズが擦れて薄くなった感じで、ベリベりっと剥がれる」そうです。


痛みは無いと言うことだったので、旅立ちを決めました。
働いていても剥がれる時は剥がれますし。


症状は視界の端に光が見えます。
インターネットで調べると、老化現象なので心配ないとか、視界の端は死角と言う事で
霊が見える場所とか、いい加減なものがありますので、異常を感じたら早めの眼科検診をお薦めいたします。


因みに、レーザー治療は特に痛みはありませんが、眼球の血管が肉眼で見えるショックはありました。


次は、飽きて、もう帰ろうと思うのが可能性あり。
日本一周の時は初日の野宿で帰りたかったですし、買ったばかりのケータイを落として傷が付いた時にも帰りてー、って思った。そんなもんです。

気に入らない?

以前、動画サイトで、鬱病になって自殺した会社員の再現ドラマを観ました。


今まで毎日楽しく働いていたのだが、その支社の業績が落ち、本社から新しい上司が来た。それから仕事が毎日厳しくなり、仕事が辛くなって来てその人は鬱病になってしまい、ついには奥さんを残して自殺してしまったという内容でした。


コメント欄には当然、上司や会社への批判がほとんどでした。
でも、天邪鬼な私は別の感想を思いました。
上司も本社の上司から叱責され、ダメだと思っている部下には「しっかりしろよ!」と苛立っている。確かに叱り方は良くないと思う。だが、会社の業績を上げなければ会社は潰れ、他の社員が大変な事になるのだ。上司も上と下の板挟みだったのかもしれない。


しかし、上司が気に入らない部下を辞めさせたがっているというのはよくある話。
無下に首には出来ない。ならば辞めるまで好きな様にこき使おうと。
だったらいっそのこと、気に入らない部下は「気に入らない」だけでクビにする様にしてもらった方が、少なくともこういう自殺は減るのではと思う。そうとう無茶苦茶ですけど。
リストラがこれに近いかもしれないけど、ちょっと違う様な気がする。


当然、今の法律では裁判になれば会社の敗訴になりますが、辞めるように仕向けて追い込む様なやり方(仕事を与えないとか)は間違っていると思う。


自殺した人にも、そこまで考えるなら「辞めればいいじゃないか」と他人は思うだろうけど、結婚していて、例え奥さんが納得してくれても辞めるという選択肢はなかったのだと思う。
批判覚悟で言えば、クビになれば進んで再就職して頑張れたのかもしれないと思った。


以前勤めていた会社で、上司から怒られてばかりいた社員がクビ同然で辞めて、再就職したら畑違いの営業職でトップになったと聞いた時は驚いた。辞める選択も有りだよ。



会社員時代の通勤時、前をゆっくり歩く中年がぼそぼそと「会社に行きたくない。会社に行きたくない。」と言っているのを聞きながら、私は先を急ぎつつ「おいらもさ」と心の中で叫んだものだ。

いつやるか?

数年前に流行った、林修さんの
「いつやるか? 今でしょ!
………
今すぐやる人は言われなくたってやっているよね


そんな事より、逃げる言い訳を考えつかない方法を教えて欲しいもんだ。





と、「教えて欲しい」という時点でダメなんだよね。


もし私が講師だったら
「じゃあ、いつやるか?………やらないでしょ!
………
「いや、…やるよ!……でも今は……」なんて理由はいらないよ
「ハイ、やりません!」と素直に言ってもらった方が良い。


やらない理由なんて何十と思い付くもんだし、やらなくても生きて行けるのならいいんじゃないか? 今やるべきなんて、急かしても無理!
その代わり、やらなかった後悔は絶対言わせないけどね。



んー………講師にならなくて良かったな、こりゃ。(なりたくても出来ないけど…)


林修さんの過去の写真って、結構昔の私に似てます。


※実はこれ思い付いたのが先月末。「放浪の旅」バナー外そうかな。

他人より幸せ?

TVや街中で障がい者や弱者を見たりした時、どのように思いますか?
「かわいそう」「あの人に比べたら、自分なんて幸せだねぇ」
そんな感じですか?


「上を見たらキリがないけど、下にはもっと不幸な人がいるんだ。そう思えば自分なんて、まだ幸せな方だよ。」
でも、それは比べる人が居るから幸せなんですかね?
もし、自分より弱者が居なかったら、ずーっと不幸と思って生きるのでしょうか?


他人と比べて幸せを感じるのは、本当は不幸な人生の様な気がします。


それに、比べられた弱者本人は、その人よりも幸せな人生を毎日送っているかもしれない…。少なくとも他人と比べて幸せを感じる人よりは幸せだと思う。


これは「覚醒のネットワーク」(上田紀行著)(1989.12発行)という本を読んで思った事です。というより、気付かされた事でした。
それ以来、彼等に憐みを感じるなんて恐れ多くて出来ないです。


私の幸せは、週末に酒を飲みながらエロ動画を観て、そのまま暖かい布団に寝る事でした。でも、私の旅では寝る場所すら毎日考え、時には屋根も無い所で寝る。
また、そんな旅になりそうです。……でも、仕事の徹夜よりはいいか。


追記:暫く旅には出られませんなぁ。(´;ω;`)ウゥゥ